エアコンクリーニングで黒カビ除去！健康生活に必要な理由について解説

エアコンをつけているだけなのに、不快な臭いに悩まされたり、アレルギーやぜんそくなどの思わぬ健康被害がでたりすることがあります。その原因はエアコン内に発生する黒カビです。エアコン内の黒カビは、外から見えにくいため気づきにくく、取り除くのも難しい、やっかいな存在です。これを防ぐには、定期的にエアコンクリーニングをするしか方法はありません。

エアコン内に黒カビが発生しやすいメカニズム、それを除去するためには、家庭での掃除に加え、専門業者によるクリーニングが必要である理由について今回はまとめました。

黒カビを防ぐためにエアコンクリーニングは欠かせない

エアコンの中は黒カビが発生しやすい場所です。これが健康上、どのようなリスクがあるのかをまとめました。

黒カビの危険性

黒カビは人の健康にとってとても危険です。食べ物に生えた黒カビを食べないようにするのは当然ですが、空気中に漂う黒カビの胞子もできるだけ避けなければいけません。なぜならこうした胞子は、さまざまなアレルギー症状の原因になるからです。エアコン、キッチンや浴室などに生えた黒カビは胞子を飛ばし、家庭内の空気を汚染します。これによりアレルギー性鼻炎、気管支ぜんそく、結膜炎などをおこす人もいます。妊婦の方、糖尿病の方、抗生物質を服用している方などはとくに注意が必要です。

エアコン内になぜ黒カビは発生するのか

エアコンの中には、黒カビの発生する条件が揃っています。それは、エアコンの中は、温かいうえ湿度が高いことです。暖房を作動している間、エアコン内の温度は20度から30度になります。そのうえ温かい空気と冷たい空気が触れ合うことから、エアコンには結露が生じやすくなります。これらは黒カビが増えるために最高の条件です。さらにエアコン内に汚れが溜まっていると、それらを栄養にして、黒カビが大きく増えることもあります。

黒カビを防ぐエアコンクリーニングの時期

一般の家庭でのエアコンクリーニングの頻度は、だいたい1年に1回です。エアコンを一日中使うことが多い家庭などでは、年に2回はクリーニングをするといいでしょう。通常はこれ位の回数のお手入れで大丈夫です。ただし動作中にいやな臭いがしたり、ファン付近に汚れやカビが目立ってきたりした場合は、すぐにクリーニングをするようにしてください。

エアコンクリーニングはいつ行っても大丈夫です。しかし春と秋は、とくにこうしたお掃除に最適な時期でしょう。夏と冬にはエアコンを長時間使います。春と秋は、その時に溜まった汚れを、こびりつく前に落とすのにいいタイミングです。また次に稼働させる前にクリーニングを済ませておくことで、汚れや黒カビによる臭いの心配もなく、エアコンを快適に使えるようになります。

黒カビを防ぐエアコンクリーニングのやり方

フィルターの簡単な掃除なら、一般家庭でもできます。黒カビを防ぐために、家庭と業者でできるクリーニングについてご紹介します。

一般の家庭でできるクリーニング

一般家庭でできるエアコンクリーニングは、フィルターと、風の吹き出し口やルーバーなどの部分です。フィルターを取り外して表面に掃除機をかけ、さらに水洗いをします。汚れがひどい場合は、中性洗剤を使いましょう。エアコンに再度取り付ける前に、フィルターは完全に乾燥させることが大切です。吹き出し口とルーバーは、中性洗剤に浸けて固く絞ったタオルで拭きます。乾いたタオルでしっかりと水分をふき取って仕上げましょう。

エアコン内部のクリーニングはおすすめしません。内部を触るには分解する必要があるからです。これには故障のリスクがあるため、一般家庭ではエアコン内部には触れない方がいいでしょう。

専門の業者ができるクリーニング

プロの業者なら、機器を適切に分解し、エアコン内部のクリーニングまでできます。内部フィンや送風ファンを取り出し、専用洗剤で洗うことが可能です。さらに熱交換器は高圧洗浄機でクリーニングします。業者によっては、エアコンに対して防カビや防菌コートをオプションで行うこともあります。一般家庭ではできない部分まできれいにしてくれるのが、専門業者によるエアコンクリーニングです。

まとめ